今回はフルカウント(FULLCOUNT)の定番ジーンズのラインナップのなかで最も細いナローストレート、フルカウント1109をご紹介します。ここ最近では一番のお気に入りで、登場回数の最も多いジーンズになっています。
フルカウントについて
フルカウントは1992年に創設されたデニムブランドです。設立したのは現代表者である辻田幹晴さん。ラピーヌやエビスなどに在籍したのちフルカウントを設立しています。
フルカウントの最も大きな特徴は「履き心地」と「色落ち」という、一見、相反する事象を両立させていることです。
例えばヘビーオンスのジーンズは、素晴らしい色落ちが期待できる一方で、履き心地は決して良いとは言い難いものがあると思います。
僕も含めてジーンズの色落ちに魅せられた人には、素晴らしい色落ちは履き心地を犠牲にしてこそ得られるもの、というちょっとストイックな思想というか思い込みがあるような気がします。普通の人は、ジーンズの根性履きなんてしないですしね。
ところがフルカウントのジーンズは色落ちのために履き心地を犠牲にしていないんです。色落ちは言うまでもなく一級品なのですが、履き心地がとてもいい。
その理由は、フルカウントのジーンズには「ジンバブエコットン」という高級綿を使用されているからなんです。ジンバブエコットンは、繊維の長い良質な綿を手摘みで選別しながら収穫していると言われています。
最近でこそジンバブエコットンを使用したジーンズが多く流通していますが、フルカウントと言えばジンバブエコットン、ジンバブエコットンと言えばフルカウント、というくらいジンバブエコットンがフルカウントの代名詞のようになっているような気がします。
フルカウント1109
細身のジーンズってどうしても穿いていて辛いときがあるんですよね。最近はポリウレタンを含むジーンズなどもありますが、本格的な細身のジーンズを楽しみたい場合には、ある程度の我慢が必要だったりします。
その点、ジンバブエコットン100%のフルカウントであれば長時間身に着けていてもあまり気になることもなく我慢する必要もありません。フルカウントのジーンズは細身でこそ真価を発揮するような気がします。
フルカウントの定番ジーンズのラインナップに以下のとおり。
- 0105:ルーズストレート
- 1101:ミドルストレート
- 1108:スリムストレート
- 1109:ナローストレート
- 1120:ブーツカット
- 1130:ベルボトム
1109はこのなかで最も細いナローストレートモデルになります。
最近は裾幅が狭く、テーパードの効いたすっきりとしたスリムジーンズが多いような気がしますが、1109は裾幅は細すぎず、ワタリから膝にかけて狭まるものの、そのまま裾に向かってストンと落ちているようなシルエットになっています。すっきりしたスリムストレートでありながら無骨な印象を捨てていないところがお気に入りのポイントです。
細身なのに隠しリベットが使われていたりするところも嬉しかったりします。
まとめ
フルカウントはその履き心地からリピーターの多いジーンズとしても有名ですが、1109は理想に近いシルエットをしているなかでとても良い履き心地のジーンズなので、今の1109の穿き込みが終わっても、おそらくリピートするものと思います。
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