名残惜しいところですが、レッドウイングのブーツご紹介シリーズも、さすがに季節的に微妙な感じがしてきましたので、今シーズンはこちらで最後にしたいと思います。ブーツ好きの僕としては、春の訪れは少しばかり寂しい気持ちになってしまいます。
ご紹介するのはレッドウイング9870アイリッシュセッターのブラッククローンダイク ラウンドトゥです。勝手ながらレッドウイングの現行ブーツのなかでは大本命の一つだと思っています。
レッドウイング9870の特徴
レッドウイングと言えば、白いトラクショントレッド・ソールが特徴的なハンティングブーツを思い浮かべる人が多いと思います。
猟犬であるアイリッシュセッターをあしらったタグが付けられたレッドウイングのブーツは、その代名詞ともいえるレッドウイング875を中心に、ストリートファッションが流行した1980年代の日本で大変な人気を誇っていました。その「アイリッシュセッター」モデルの一つであるブラッククロームレザーのレッドウイング8165を復刻したのが、レッドウイング9840です。
当時のブラッククロームレザーは、茶色の芯地を黒い塗装を施していたため、履き続けると表面の黒い塗装が剥がれ落ち徐々に茶色身を帯びた独特の風合いに変化していきました。
いまだに根強い人気を誇るいわゆる「茶芯」のレザーです。
現在のブラッククロームレザーは芯まで黒く染められているので、履き込んでも色味までは変化しませんが、この茶芯のレザーであれば履き込むことで徐々に茶色身を帯びていきます。
レッドウイング9870が採用しているレザーはブラッククローンダイクで、当時のブラッククロームレザーではありません。詳しい品質の違いは分かりませんが、あくまでも復刻版ですので8165とは異なるものの、茶芯のエイジングを楽しむことのできるモデルの一つです。
6インチハイトにNo.8のラスト。レッドウイング8111アイアンレンジと同じシルエットです。
ソールは白いトラクショントレッドソール。レッドウイングと言えばやっぱりこのソールです。
9870の履き心地とエイジング
8111と同じNo.8のラスト。やはり最初に履いた時は少し窮屈な感じがしましたが、履き続けるうちに革が伸び、ソールが沈み、自分の足に馴染んで変化していきます。このあたりの変化はリーバイス501のシュリンク・トゥ・フィットと同じで自分だけの一足を自分で作り上げていくプロセスを楽しむことができます。
僕の9870の使用期間は2年程度。少しばかり風合いは増したものの、まだまだ茶芯は姿を現してくれません。
まとめ
レッドウイング9870は、根強い人気を誇る茶芯を採用しているだけあって現行モデルのなかでも大本命の一つだと(勝手ながら)思っています。
ドレスシューズであれば傷つけると落ち込むところ、9870の場合はむしろちょっと嬉しくなったりします。エイジングを楽しめるモデルとしてオススメの一品です。
コメント